機能安全 評価・認証 - IEC 61508, IEC 61511, IEC 62061, ISO 13849
機能安全認証をよりスムーズに
ライフサイクル全般における安全性を確保するために、人・機械・環境に対する危険性やリスクを取り除く方法の一つが機能安全の適用です。テュフ ラインランドは、機能安全に関する製品の評価・認証、および機能安全マネジメントの評価・認証をグローバルに行っています。ファクトリーオートメーションや自動車業界において、電気・電子・プログラマブル電子制御システム分野での実績を強みに豊富な知識と経験で信頼あるサービスを提供します。
テュフ ラインランド ジャパンでは、認証サービスをスムーズに提供するため国内に検査員が常駐していますので、評価・立会試験・レポート作成も日本国内で完結しています。機能安全に関する疑問を解消するための技術ミーティングも柔軟に対応します。
テュフ ラインランドの専門家は、機能安全規格の観点からお客様の製品設計に必要な規格要件を丁寧に説明しますので、要求事項の理解と適切な対応が可能です。また、人材の適正能力を証明するため機能安全規格(IEC 61508/62061/61511・ISO 13849/26262)についてのトレーニングプログラム(FSE資格コース)を提供し、グローバルに活躍する機能安全の人材育成も行っています。
機能安全評価・認証について問い合わせる
経験豊富なエキスパートが安全関連製品を評価
機能安全サービスには、次のようなメリットがあります。
- 国際規格へのコンプライアンスを証明
- 国際的な第三者認証機関による機械の独立した試験と認証
- 認証取得による競争力強化
- 最新技術と情報を活用した包括的なワンストップサービス
- 経験豊富な専門家のサポート
機能安全サービス
機械と安全部品を規制するEU機械指令のノーティファイド・ボディとして、機能安全に関する幅広いサービスを提供します。
- EN ISO 12100 (機械の安全 – 設計の原則 – リスクアセスメントおよびリスク低減) に基づくリスクアセスメントおよびサポート
- 潜在リスクを低減する安全コンセプト策定と作成を技術的にサポート
- EN ISO 13849-2 および EN 62061に基づく単一安全機能の妥当性確認
- EN ISO 13849-1 および EN 62061に基づく安全関連アセスメント
- 保護装置の書類審査、構成および安全機能試験
- 故障確率算出または妥当性確認(「SIL、PL計算」)
- 安全関連アプリケーションソフトウェア (SRASW) および安全関連組み込みソフトウェア (SRESW) の試験
- 安全機能および安全関連システム認証
- 国際規格の適用と解釈のサポート
- 「機械の機能安全」ワークショップおよびトレーニング
- 機能安全マネジメントシステムの認証
- 機械指令2006/42/EGに基づく安全関連製品メーカーの品質証明
テュフ ラインランドの機械の機能安全に関するサービスは、整合規格EN ISO 13849-1/-2 および EN 6206で確立された法的枠組みに基づいています。
- EN ISO 13849-1/-2は旧EN 954-1がベースになっています。EN ISO 13849-1はパフォーマンスレベル (PL a ~ PL e) を規定して、安全関連の信頼度を分類しています。
- EN 62061はIEC/EN 61508を適応実施する規格で、機械の要求事項と安全度水準 (SIL 1 ~ SIL 3) で分類した安全関連信頼度について規定しています。
数種類の整合規格を利用して、機械指令2006/42/EG要求事項への適合をサポートします。
高い品質と透明性-テュフ ラインランドの機能安全サービス
テュフ ラインランドの機能安全試験およびアセスメントの信頼性は、DAkkS認定(DAkkS 証明書 D-ZE-11052-02-00)により裏付けられています。適合試験により認証を取得した製品は、透明性と消費者安全を確保したグローバルシンボルであるテュフ ラインランドの認証マークを取得できます。認証マークの識別番号(IDナンバー)を使い、Certipedia(サーティペディア) オンライン認証データベースで、実施した試験や認証の確認が可能です。
機能安全アセスメントについて問い合わせる
テュフ ラインランドのサステナビリティへの取り組み
危険にさらされているのは、私たちの未来にほかなりません。企業、公共機関、当局、そして私たち一人ひとりが積極的に役割を担うことで未来への道は形作られていきます。テュフ ラインランドは、企業が今後何年にもわたって、安全に、サステナブルに、効率的にビジネスを行うことができるよう包括的なサポートを提供します。
Functional Safety | The safety of everything
機能安全に関する規格群
IEC 61508 ( Electorical/electric/programmable safety-related systems )
IEC 61800-5-2 (Electrical power drive systems)
ISO 13849-1 ( Machinery )
IEC 62061 ( Machinery )
IEC 61513 (Nuclear Sector)
EN 50128 (Railway)
EC 60601 (Medical)
IEC 61511 (Process Industry)
ISO 22201 (Lifts and Escalators)
ISO 15998 (Earth Moving Equipment)
ISO 26262 (Automotive)
機能安全 その認証がもたらすメリット
- 機能安全の適合を証明する認証書(certificate/license)を提示することで、製品の詳細情報を必要以上にマーケットやユーザーへ開示することを避けることが可能となります。
- マーケットまたはユーザー要求として納入条件となることも少なくありません。
- 国際的な第三者認証機関による公正中立な安全性評価は信頼度が高いと認知されています。
- 危険な状態を引き起こす故障に対して十分な対策がなされている証明となります。
- エンドユーザーは認証品を使用することによりシステム全体の安全妥当性確認が簡単になります。
機能安全 第三者評価について
マーケットやユーザーの信頼を得るには、やはり中立な第三者による認証があるのが理想です。提供する製品が、実績ある機関による第三者認証がある方が有利に働くのは間違いありません。
機能安全の第三者認証を受けると、テュフラインランドジャパンは独立した立場で評価・認証を行うため、エンドユーザーや関係省庁、管轄機関などの国際規格の対応要求を満たしていることの証拠となります。
テュフ ラインランドを選ぶメリット
テュフ ラインランド ジャパンの認証書は、安全と品質の水準を中立的に証明するものとして役立ちます。第三者認証機関として規格作成当初から機能安全に深く関わり、各種国際規格を基にした認証経験が豊富にあり、システムやプロセスの安全性の特徴や品質を、認証書により証明できます。さらに、「TUV FS(Functional Safety)」という弊社適合マークを製品に表示することでマーケットへのアピールが可能です。
また、国際規格の評価において、検査員が都度海外より来日するという場合がありますが、これは時間と費用面において非効率である以上に、詳細内容の相互理解が難しくなります。これに対して、テュフ ラインランド ジャパンでは日本国内に機能安全の検査員が在籍し、技術ミーティングや評価・立会試験・レポート作成も日本国内で実施しています。また、企業のニーズに合わせた社内ワークショップ・セミナーも行っています。
評価・認証業務について
機能安全に関わるサービス(認証業務)は次の3種類に大きく分類されます。
- 製品認証業務 Functional Safety (FS)
- 認証業務 Functional Safety Management (FSM)
- 機能安全エンジニア資格コース Functional Safety Engineer (FSE)
上記の他に次のサービスも提供しています。
- 技術ミーティング
- ツール認定 Tool qualification
- ギャップアセスメント Gap assessment
- 社内ワークショップまたは社内セミナー
Functional Safety (FS) 製品認証業務について
機能安全の評価は2つのフェーズから構成されます。
1. コンセプトフェーズ
ドキュメントを主体として、機能安全管理計画、ハードウェア設計およびソフトウェア設計の安全仕様について明文化します。プロジェクトが進行した段階で設計変更となれば、高いコストが発生する恐れがあります。初期の段階において設計開発書類を厳しく評価し、指摘事項を抽出し改善することで、事後の評価にあたって後戻りがないようにします。
標準的に最低限必要な文書は以下の4点です。
- 安全要求仕様書(SRS: Safety Requirement Specification)
- 安全コンセプト(SC: Safety Concept)
- 安全計画書(SP: Safety plan)
- 検証・妥当性確認書(V&V: Verification and Validation Plan)
2. メインインスペクションフェーズ
コンセプトフェーズで明文化した内容を、実機で実証確認します。
主な評価項目は以下の通りです。
- 機能安全管理システムの監査
- Safety Plan及びV&V Planの内容に基づき監査を行います
- ハードウェア故障挿入試験(FIT)
- 安全関連系に故意に故障を挿入し、挙動・検出機能を確認
- ソフトウェア検査
- ソフトウェアのアーキテクチャ、記述内容、使用ツールの検査
- 環境試験(温度・湿度・振動・EMC等)
- 要求規定に基づく環境試験
- 電気安全等
- 製品安全として電気安全(例:EU低電圧指令)の適合が必要
Functional Safety Management (FSM) 認証業務について
機能安全マネジメント認証(FSM)は、個別の製品に対する認証ではなく、企業組織またはそれらを構成する 要員の役割・適正能力に関するマネジメントシステムの評価・認証です。
教育サービス
教育サービスでは2つのサービスをご提供しています。
a. 機能安全エンジニア(FSE)トレーニングコース 4日間
機能安全関連開発に必要な知識を習得いただけるコースです。最終日に試験を実施し、合格された方には認証書を発行させていただきます。
b. インハウスワークショップ
Functional Safety Engineer (FSE 資格コース) とは別に、貴社にお伺いして実施する社内ワークショップの実施も可能です(半日、全日、2日間などカスタマイズ可)。ワークショップでは一方的な講義だけでなく、活発な意見交換も目的としており、より理解が深まる参加型の講習を意図しております。
社内ワークショップでは、オープンセミナーとは異なり他社への機密漏洩の心配がありません。具体的な設計図書を事例としてケーススタディを行うことが可能です。日本に在籍している検査員が直接担当しますので、単なる規格解説のようなものではなく実践的な内容で実施されます。
技術ミーティング について
機能安全の認証業務を担当する検査員との打合せを「技術ミーティング」として実施させていただきます(有料)。認証業務に付随する打合せとして相当回数の打合せが必要なる場合や、認証業務との直接関係のない機能安全に関する御相談にも対応させていただきます。国内在籍の検査員にて対応させていただきますので、技術ミーティングはご希望により当社最寄オフィスまたは貴社のいずれでも実施可能です。
ツール認定 Tool Qualification について
機能安全の認証を取得しようとする製品を開発する場合、その開発プロセスで使用するツール類も検証対象となります。
ソフトウェアの開発に用いられるツールの検証を行います。
ツールクラスまたはツール・コンフィデンス・レベルにより、以下から一つの検証方法が選択されます。
1.使用実績による証明(ツール開発および管理過程の評価を含む)
2.ソフトウェアツールの妥当性確認
3.該当規格に従ったツール検証
検証実施後にツール検証報告書を発行
ギャップアセスメント Gap Assessment について
認証業務と同じ基準によって評価対象の全部または一部について、適合度合いを測ること、不足事項の有無を確認することを目的に実施されます。ギャップ評価(Gap Assessment)では、指摘事項の抽出に加えて推奨事項などアドバイスを加味したレポートを発行します。
機能安全エンジニア資格(FSE)コース
世界中で実施されているテュフ ラインランドのFSE
テュフ ラインランドの機能安全エンジニア資格は、世界中で認知された資格です。テュフ ラインランド グループは様々な機能安全規格の資格コースを世界共通内容で提供しており、すでに13,000人以上の機能安全エンジニアが登録されています。機能安全プログラムによるトレーニングは、エンジニアもしくは機能安全に関わる方に対し、機能安全の実践的かつ国際的なノウハウを習得し、より知識を深めて頂くことをサポートします。
機能安全のグローバルサイト
http://www.tuvasi.com
(英語/ドイツ語)
資格所有者は「
Lists of TÜV Rheinland FS Engineers
」よりご確認いただけます。
テュフ ラインランド ジャパンは、以下の機能安全エンジニア資格 (FSE) コースを提供しています。
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IEC 61508 FSEコース
HW/SW Design acc. to IEC 61508
電気/電子/プログラマブル電子安全関連システムの機能安全 - 詳細は こちら 開催予定について、トレーニング・セミナー一覧をご確認ください -
ISO 26262 FSEコース
Automotive system design according to ISO 26262
自動車の機能安全 - IEC 62061・ISO 13849 FSEコース Functional Safety of Machinery
機械の機能安全 - 詳細お問合せください - IEC 61511 FSEコース Safety Instrumented Systems
安全計装システムの機能安全 - 詳細お問合せください -
ISO 26262 FS Managerコース
ISO 26262 FS ManagerコースAutomotive – Safety manager acc. to ISO 26262
自動車の機能安全における安全管理者資格
◆ 機能安全エンジニア(FSE)コース ◆
コースプログラム詳細、受講・試験・資格取得の流れと注意事項などは、こちらをご覧ください。
機能安全エンジニア(FSE)コース概要 | 972 KB | ダウンロード |
知っておきたい機能安全の背景、活用術、認証検査員の視点など
「失敗しない安全設計」をしていただくために、機能安全にかかわる正しい理解や誤解を解くヒントなどをご紹介します。ぜひ業務にお役立てください。
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機能安全とサイバーセキュリティ間のギャップを埋める FAQ 集 | 1 MB | ダウンロード |
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